咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

リブート14. 予感

何かの出来事や事象を、「不思議だ」と思うのは、 「不思議だ」と、私が勝手に思ってしまうだけのことだ。 そんなことはわかっているのだけれど、 高橋一生さんという役者さんが、私の人生の節目節目で、 私に影響を与えるような役を演じていることに気がつ…

リブート13. 理解

「自分は正しい選択をしているのでしょうか?」 かつて、私は清水先生に問いかけた。 自分に残された時間がわずかしか無い。 そう思いこんでいた私は時間を無駄にしたくなかった。 道に迷っているヒマは無い。正しい道を歩きたい。 「千賀さんにとっての正し…

リブート12. 更新

このブログの更新を楽しみにしてくれている人がいる。 私の病状を心配してくれている人にとって このブログの更新は「安否確認」になる。 その内容によっては、さらに「現状確認」をすることもできる。 そんな最近の私は、変化の過程にあるようだ。 心身の状…

リブート11. 声援

「がんばれ~」という声援よりも 「かっこいい~」という声援を受けたほうが良い結果がでる。 というTV番組を観た覚えがある。女性から男性に対する声援であったからか、妙に納得を覚えた記憶がある。 ところで、最近、立て続けに「声援」をいただいた。 …

リブート10. 未来

体調不良で会社を休む。 確かめたいことがあって、映画「マトリックス」を久しぶりに見た。 預言者の言葉を確かめたかった。 モーフィアスへの予言は「あなたは救世主を見つける」 トリニティには「あなたが愛した人が救世主になる」 ネオには、救世主ではな…

リブート9. 雑音

「人生でほんとうに大切なこと」にも描かれていたが、 痛みは薬によってコントロールする。 いつまでも痛みが続くのだから、いつまでも服薬が続く。 「疼痛コントロール」の副産物として「眠気」や「注意力低下」が起きている。そんな私は緩和ケアの担当医に…

リブート8. 伝言

「人生でほんとうに大切なこと」の著者、稲垣麻由美さんの 友人でもあり、絵本コーディネーターでもある東條知美さん。 その彼女が「平成で最高の愛の絵本」とオススメしてくれるのが 「星につたえて」(安東みきえ 文 吉田尚令 絵) 贈り物として買ってみた…

リブート7. 再会

昨年10月19日に「人生でほんとうに大切なこと」が出版された。 そして、国立がん研究センターの清水研医師と著者の稲垣麻由美氏による講演会が開催された。 12月10日に駒込教会での講演会に来てくださった方が、 来る10月27日に大船観音寺にて清水先生を交え…

リブート6. 奇跡

「千賀くん?!」 オープンカフェにスカして座っていた私を、大学の同級生が偶然通りがかりに発見してくれた。 彼女はこのカフェのご近所にお住まいなのだ。 「元気そうでよかった」 彼女は、いつもと同じように喜んでくれた。 「私が入院した時からずーっと…

リブート5.曙光

7月以来、私はこのブログを更新することを躊躇してしまっていた。 ひとつは日経新聞に記事がでたこと、 さらには講演会のビデオがYouTubeで公開されたことで、 「精神腫瘍科の存在を知らしめる」 という、私のミッションに一段落がついたような気持ちになっ…

リブート.4 共有

「精神腫瘍科を是非取り上げていただけないでしょうか」 こんな件名で、マスコミの投稿先に情報提供してくれた人がいる。 「精神腫瘍科とは、がん患者のための精神科医だそうで、あまりその存在は知られていないと思います。私も友人から聞き初めてその存在…

【拡散応援希望】精神腫瘍医を知っていますか?

精神腫瘍医の存在を、がん患者や家族に伝えたい。 絶望の淵から希望を見上げるようになった道筋を伝えたい。 何故なら、それは、誰にでも≪再現≫できることであろうから。 その思いで、「人生でほんとうに大切なこと」という書籍の出版にかかわった。 そんな…

リブート3.提案

私が記録したいのは 「友だちが死ぬ(かもしれない)」という時の、 「人の振る舞い」ということになるかもしれない。 友人が死に直面したことを知った時に、人はどう≪対応≫するのか。 さまざまな≪対応≫を体験した者として、普遍性が高いであろうと思う≪対応…

リブート2. 敬意

私は、彼らのことを記録に残したい。 私に力をかしてくれた人たちのことを、彼らの行動を記録に残しておきたい。 人はその人なりに、大変なことを抱えている。 この世に、なんらかの「問題」を抱えていない人などいないはず。 それでも、私に手を差し伸べて…

リブート1. 使命

何のために自分はこの世界に生まれてきて、限られた時間を過ごすことになったのか。 誰もがそれを知りたいと思う。 自分だけが成就できること。 自分がそれを果たさなければ、誰も自分の代わりになれないようなこと。 それこそが、使命というものなのだろう…

リロード30. 新聞

「人生でほんとうに大切なこと」 2人に1人ががんになるといっても、多くの人はがんと診断されて混乱する。 そんながん患者や家族の心のケアを担当する、国立がん研究センター中央病院の精神腫瘍科。 患者の心に寄り添う精神腫瘍医の思いと、7人の患者の経…

リロード29. 謝恩

「私の病気は治らないのです。彼らの祈りは通じない。彼らの祈りは報われることは無い。だから祈っていただくことが申し訳ないと思ってしまうのです。私にはおかえしできるものがなにもない・・・・」 「祈る人は“見返り”を求めて祈るものでしょうか?」 「…

リロード28. 一緒

映画「インセプション」を再び観た。 愛する人と、永遠に一緒にいたい。 愛する人を失うことに、耐えられそうにない。 「私は列車を待ってる 遠くへ向かう列車を 望む場所へ行けるけど、それが何処かは分からない でも、それでも構わない。行き先は何処でも…

リロード27. 発芽

「人生でほんとうに大切なこと」が出版されて半年が過ぎた。 著者の稲垣さんや、清水先生もたくさんの感想をいただいたとのことだ。 精神腫瘍科の存在を初めて知ったというものも多かったという。 そして、清水先生が説く≪レジリエンスの力≫に興味を持った方…

リロード26. 快報

「千賀さんが治験となった新薬が認可されました」 2018年4月、国立がん研究センター中央病院の主治医に笑顔で言われた。 私は胸のすく思いがした。 新しい抗がん剤の開発の治験者になることを選んだのは、2015年9月だった。 私はプラチナ製剤の抗がん剤の二…

リロード25. 解放

≪解放≫への通過儀礼は、1989年生れの赤い車と一緒に始まった。 「朝、家に迎えに行く。海ほたるまで走って、モーニングを食って帰って来るっていうドライブにいかないか?」まるで学生時代のような彼の誘いが快かった。 ≪馬≫だの、≪騎手≫だの、結局、私はま…

リロード24. 四季

いったい何歳まで生きれば「もう十分、よく生きた」と言ってもらえるのだろう? そんなことを考えるようになった。 去年の今ごろは、「死にたくない」と願っていた。 それは、自分が死ぬには、まだ早いと思っていたからだ。 死ぬには、まだ若いと思っていた…

リロード23. 待機

生きることと向き合う対話ともいえる「人生でほんとうに大切なこと」をもとにした 動画の制作についてはプロジェクトリーダーの応援団長Uさんに 絵本について は、絵本組組頭(えほんぐみくみがしら)の東條知美さんに 託すことになった 私はしばし≪待機≫す…

リロード22. 大切

「千賀さんにとって、あの本が、とても大切であることが、よくわかりました」 清水先生は、私の話を聞き終わるとそういった。 「人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話」 書籍というものが、出版されてから3ヶ月程度で店…

リロード21. 新人

病気になって3回目の春がやって来た。 他の部位とは違い、肺がんについては5年が経過してはじめて 「寛解(がんが治癒していること)していましたね」 というものだ、と、主治医がいう。 『病気になったことは私の人生の1ページに過ぎない』 と、いくら強が…

リロード20. 動画

がんに罹患した人に、その家族に、「精神腫瘍医」が存在することを伝えたい。 絶望したり、傷つけあうことで残りの時間を費やすことの無いように。 そんな「思い」が、作家稲垣麻由美さんの著書「人生でほんとうに大切なこと」という「形」になりました。 こ…

リロード19. 手綱

「千賀さんという≪騎手≫は、千賀さんという≪馬≫を操ろうとし過ぎていないか?」 先日の清水先生の問いを、私はそう受け取った。 あの頃 私の中の≪騎手≫の、「泣いてはいけない」という手綱を振り切って 私の中の≪馬≫は「泣きたかった」 その結果、私は泣いて…

リロード18. 騎馬

【写真は駒込教会での講演会】 「人を≪騎手≫と≪馬≫に例えましょう」 清水先生が、両手を使って≪騎手≫と≪馬≫を表現する ≪騎手≫が≪馬≫の上に乗っている 「これまで、≪騎手≫が≪馬≫を思い通りに走らせてきた。 ≪騎手≫は、手綱を引き、時には鞭で≪馬≫を叩いて、≪…

リロード17. 海鳴

このチラシを二人の人が私に送ってきてくれた 一人は高校時代の友人。 私にチケットを「押し売られて」見に来てくれた彼は、 異常といえるほど「物持ちが良い」男で、いろいろなモノを保存していて 折に触れては、それを取り出して見せてくれる。 今回は、彼…

リロード16. 竿頭

「2018年2月の京都での還暦修学旅行」 私はついに、2015年の9月に、奈落の闇の中から見上げた場所に達した。 そこに、私はみんなの祈りに報いるために行った。 私は、「ありがとう」を伝えに行った。 しかし みんなの祈りへの「ありがとう」を伝えに行ったは…