咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

アクション5. 作戦

10月19日木曜日は、静かな雨が降っていた

昼休みになるのを待って、私は紀伊国屋書店ららぽーと豊洲店にいった

 

その日の朝、「人生でほんとうに大切なこと」の入荷の電話を受けた時

「何冊入荷しているのですか?」

 私は電話できいた

「お客様のご予約分をあわせると、6冊になりますが」

「全部、買いたいので、予約してもらえますか」

 

ららぽーと豊洲の3階にある紀伊国屋書店で、

私は首から下げている社員証のケースを見せた

社外では胸のポケットで隠している社員証

 

「その本の帯に、「千賀さん」って書いてあるでしょ?」

 紀伊国屋書店の若いスタッフは、私の社員証と本の帯を見比べた

 私は少し笑った

 はにかんでしまった

「その千賀って、私なんです」

「ああ」

 私とスタッフさんは、互いに、はにかんで笑った

「会社から買いに来る人がいると思いますので、少し残したほうが良いですか?」

 私は、この本が5000部刷られ、そのうちの4900部が全国に散らばっていることを知っている。その4900部が売れれば、いや、もっと売れそうなら

 

重版出来. となる

 

その為に、応援団には「作戦」が与えられていた。

 

そのひとつが、「紀伊国屋書店の新宿本店制圧作戦」だ

複数の応援団員が、新宿本店へ行く

そして、「人生でほんとうに大切なこと」をスタッフに尋ねて、レジに行く

それを、フロアを替えて繰り返し行う

 

書店で 、「人生でほんとうに大切なこと」を印象づける

(けして嫌がらせではありません。念のため)

 

「できれば、新宿本店の在庫をゼロに追い込みたいですね」

 応援団の参謀長の言葉に、飯田橋に勤務する団員らがうなづいていた

 

 こうして、私は ららぽーと豊洲店を制圧したことになった

 

 ネットの上での作戦は、さらに以前から展開されていた

 

 

「人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話」