咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

アクション10. 波紋

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豪雨の中の鎌倉での講演会

「この豪雨では、人は集まらないのは気の毒だ」との義侠心から来場した

 鎌倉在住のUさんは、沢山の参加者を前に考え込んだ

━何故、こんなにも多くの人が、こんな豪雨の中に集まるのか

 

以下は、Uさんの言葉を引用する

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考え続けた結論は、「これは現代の無医村なのだ」ということ。

ガンでよく出てくる表現は「5年生存率」です。
 定義は「治療を開始してから5年後生存している人の割合」で、
ガンの種類とステージにより、統計データが開示されています。
 ガン患者とその家族は、統計的な生存率を目の当たりにするのです。
 私の父はクモ膜下出血で亡くなりましたが、本人も家族もほんの
数時間しか、あれこれ考える時間はありませんでした。


 一方、ガン患者は年単位で考える時間を与えられてしまう
 この時の心の葛藤を治療してくれる医者が精神腫瘍科医なのですが、

 世間にはほとんど知られておらず、

 ガン患者と家族は無医村に居るのと同様であるわけです。

 無医村の村に医師が来れば、人は何Kmも歩いて診察を受けに来る。

 今回のイベントは、まさにそんな情景であったのだと思います。
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 こんな反響があるとは思ってもみなかった

 

 精神腫瘍医の存在を知らしめること

 その為には、現状を正しく伝える必要がある

 どんな言葉なら届くのか、誰にもわからない

 だから、さまざまな言葉を用いて現状を伝えたい

 

 Uさんは

「半径5mの範囲から『人生でほんとうに大切なこと』を広めてゆきたいと思います」 清水先生の様な方の支援の必要としているsilent patientは、誰のそばにでもいるのだと思います」

 といったきてくれた、そして

「応援団員U」として活動してくれることになった

 

波紋は広がり始めていた

 

 

「人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話」