咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

アクション13. 前進

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応援団長


 知らぬ間に、綱渡りをやってきた2年間だった

 

 この2年間で変化があった

 それまでは、何事も自分でやらねば気が済まなかった私が

 人に託すようになってきていた

 

 「自分がいなくなってもよいように」

 

 そして、託せる相手にも出会えた

 いや、その人はもともと私の傍にいてくれた

 ただ、私が抱え込んでいただけだったのだ

 私はその人を信頼していることに、

 私が気づいていなかっただけだった

 私はその人たちを深く敬愛している

 だから、私は、私の全てを託すことができる

 

 そのことを理解する2年間でもあった 

 

 そのおかげで、私は自由になった

 

 左右のバランスをとることだけに気を取られると

 綱渡りは足を踏み外してしまいそうだ

 下を向いてはいけない

 踏み外した先に待っているのは、奈落の底の闇

 

 だから、前を見る

 前に行く

 前進する

 

 私の免疫細胞が、私のがん細胞を制圧しているという

 免疫細胞もがん細胞も、ももともとは、私の細胞なのだ

 ということは

 私は、私が生きると決めたから、生きているのだ

 

 ならば、このまま前に進もう

 託せる仲間とともに進もう

 

「人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話」