咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

リブート13. 理解

「自分は正しい選択をしているのでしょうか?」

 かつて、私は清水先生に問いかけた。

 自分に残された時間がわずかしか無い。

 そう思いこんでいた私は時間を無駄にしたくなかった。

 道に迷っているヒマは無い。正しい道を歩きたい。

「千賀さんにとっての正しい選択とは、どんな選択ですか?」

 清水先生の問いに、私は沈黙した。

 私はたくさんの選択をしてきた。

 熟慮の末に選択したこともあった。

 とっさに選んだ場合もあった。

 選ぶ理由を説明できる場合もある。

 自分でも理解できない選択もあった。

「正しい選択とは、選択した理由を説明して、理解できる選択」

 さて、選択理由を理解する相手とは誰なのか?

 誰かに理解してもらう必要があるのか?

 

 何故、私は何度も何度も、同じ問いを繰り返えすのだろうか。

 自分が納得するしかないことはわかっているはずなのに。

 自分が受け容れがたいことを受け容れるためには、

 選択理由を理解することが、必要なのだろうか?