咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

リブート18. 解答‐2

「『ブラタモリ』という番組があります」

 私は例を挙げて説明します。

タモリさんがその地域の歴史や地形を紹介する番組ですが、観てると気分が良くなる」

 清水先生がうなづきます。

「別に地形や境界なんかに興味がなくても観ていると楽しい。

何故かな、と考えていたら、地形だの境界などを観るタモリさんの機嫌がいいからだ。ということに気づきました。

 つまり、機嫌が良いタモリさんを観るのが楽しいんです。

 勿論、タモリさんに対して私が好意を持っていることは重要です。つまり、自分の好きな人がご機嫌だと、自分もご機嫌になるわけです」

「なるほど」

「赤ちゃんの笑顔と同じかもしれません」

 私の勢いは止まりません。

 

「しかも、この機嫌が良い、というのは、伝染、伝播します」

「人から人にうつります。

 だから誰かが、例えば私が機嫌が良いと、一緒にいる清水先生の機嫌も良くなります。

 場合が多いです」

 

 予防線を張る私に、清水先生も笑い出します。

 

「しかし、機嫌が良いというのは、別に『明鏡止水の境地』というわけではありません。

 ですから、急に機嫌は悪くなったりもします」

 

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