咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

はざまのカミサマ.25 胡蝶

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はざまの世では三狐神が「その世」をながめていました。

この冬蛾が、あの紅梅がいる「その世」は、

たくさんある世界のうちのひとつで、

かはたれどきに、はざまの世とつながった世界です。

何故、はざまのカミサマは、冬蛾に凍蝶の姿を与えたのだろうか?

三狐神は「その世」をのぞき込みながら、

背後におわします、はざまのカミサマと、

その前に膝まづく黒い狐面の気配を、感じ取ろうとしています。

胡蝶のイノチは冬蛾の姿を生きている時に、

紅梅と出逢いました。

胡蝶のイノチが、冬蛾の姿を終わろうとしている時に、

紅梅の姿です生まれてきたイノチと出逢いました。

紅梅のイノチの花がはじまる時に、胡蝶の言葉が届きました。

それが「美しい」という言葉でした。

青狐は、赤狐は、白狐は、 それぞれに、この「美しい」という言葉を思いました。

「美しい」を伝えた胡蝶。

「美しい」が届いた紅梅。