咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

はざまのカミサマ.33

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「なにごとの おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」

いつか、神霊の気配に気づいた者が歌に読んだように、

神様も仏様も「この世」とつながっています。

ですから、「はざまのカミサマ」も、「この世」とつながっています。

なにしろ、はざまのカミサマは、「この世」と「あの世」との「はざまの世」に「おわします」のですから。

このクニの全ての人たちは、神様や仏様を信じるようになっても、はざまのカミサマのことを忘れませんでした。

西から神様や仏様がはいりこんで来た時に、

はざまのカミサマは、東に移りました。

東西に伸びるこの島クニの東北に、だんだんと移って行きました。

はざまのカミサマが動いたわけではありません。

はざまのカミサマを信じている人たちが、東に移ったので、はざまのカミサマが移ったように思われたのです。

はざまのカミサマを信じていた人たちが、

神様や仏様を信じる人たちから、攻められたこともありました。

神様や仏様を信じる人たちは、はざまのカミサマではなく、はざまのカミサマを信じる人たちが邪魔になったのです。

そして何度もイクサがありました。

はざまのカミサマを信じる人たちは、散り散りになりました。

けれども、たとえ、信じる人が攻め滅ぼされても、

このクニの人の心に「はざまのカミサマはおわします」

青、赤、白、黒狐がお守りしているからだけでなく、

このクニのすべての人たちが、はざまのカミサマを心の底でお守りしていたのです。