咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

はざまのカミサマ外伝.田村1

f:id:syukugami:20191120192104j:plain

秦氏と同様に大陸から渡来した「東漢氏」という氏族がいました。

秦帝国の次の王朝である漢帝国霊帝の子孫と称していました。

東漢氏は渡来人の棟梁ともいえる蘇我氏の手先として、大王の暗殺などに使われていました。

その後、東漢氏は「氏の名」を変えました。

いくつかの氏に別れた中の「坂上氏」に田村麻呂という武人が現れました。

それは、桓武天皇が即位した頃でした。

天皇という称号と、日本という国名を使い始めた天武天皇。その天武天皇の血統から、奇跡的に天智天皇の流れに戻った皇統を、桓武天皇はなんとしても守りたいと願います。

それで、まずは天武系の仏たちが護る平城京を棄てることにします。

そして、秦氏が開拓した山城国に遷都することにします。

我が皇統は、新しいカミサマに護っていただく。

桓武帝は最澄という僧侶に、唐に渡って「天台宗」を持ち帰るように命じます。

仏教にはいくつもの「宗派」があります。そして、さまざまな宗派の仏教がこのクニに伝わりました。天武系の仏たちともいえる、平城京を護る「南都六宗」の宗派が早い時代に日本に伝わりましたが、実は「天台宗」のほうが古く、南都六宗天台宗から分かれたもの、ともいえるようなのです。

天武系仏教よりも古い天台宗の仏たちを使って我が皇統を護らせる。

桓武帝はさらに新しいカミサマに頼ろうとします。

坂上田村麻呂は、桓武帝から「節刀」とともに「密命」を賜ることになりました。