咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

はざまのカミサマ外伝.田村2

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自分はカミサマに選ばれたのだ。

桓武帝がそう思ったのも無理はありません。

桓武帝は「奇跡的に」帝位につきました。

その桓武帝は自分を選んだのは「仏さま」ではないことを知っていました。

あの巨大な大仏さまをはじめとする仏さまたちは、

「天武系」の人々を護る為に平城京に集められたのであり、敵対する「天智系」の人々にとっては、無関係な存在でした。

ですから、「仏さま」ではない「カミサマ」が自分を選んだのだと桓武帝は信じていました。

桓武帝の母は百済王の血統でありましたので、

桓武帝は自然と渡来人の氏族と親しみます。

渡来系を束ねて大王よりも強大となった蘇我氏は、

「暗殺」という手段を使って滅ぼされました。

蘇我氏亡き後に強力な権力を握ったのが中大兄皇子でした。中大兄皇子は自分の手を血に染めて権力を握ります。しかしその権力は、中大兄皇子の息子の手から、

弟によって奪われてしまいます。

壬申の乱」という「天下分け目のイクサ」の結果です。

天武天皇となった弟は、兄の中大兄皇子に「天智天皇」という諡号をつけました。

「天智」というのは中国の殷王朝の最後の王で「酒池肉林」で悪名高い「紂王」を現します。

「天武」というのは「紂王」を撃って殷王朝を滅ぼして、周王朝を打ち建てた「武王」を現します。

平城京は、その「天武系」の都でした。