咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

はざまのカミサマ外伝.田村5

f:id:syukugami:20191209213202j:plain

大和のタミが自分のことを「毘沙門天の生まれ変わり」と崇めていることを、田村麻呂は知っていました。

それほど田村麻呂の勝利は鮮やかなものでした。 

ちなみに、後世、桶狭間にて勝利を挙げたときにも、尾張のタミは織田信長を「毘沙門天の生まれ変わり」と崇めました。

毘沙門天とは、四天王の多聞天のことです。多聞天は北方の守護神です。。

「四天王は帝釈天のもとで四方を守護する、神々」

北上する田村麻呂は、馬上でさまざまに想いを巡らせます。

渡来人である田村麻呂の祖先が、当時の渡来人を総ていた蘇我馬子に命じられ、大王を暗殺したこと。

その蘇我馬子と組んだ聖徳太子は、国津神である物部氏を滅ぼす戦の勝利を四天王に祈願したこと。

蘇我馬子の息子の名を、蘇我蝦夷といい、蝦夷とは「勇者」を意味すること。

その蘇我蝦夷の息子、蘇我入鹿を討った中大兄皇子天智天皇になったこと。

天智天皇の弟君大海人皇子が兄の子を討ち、天武天皇となったこと。

その天武天皇の血統が絶え、天智天皇系であり渡来人を母にもつ桓武帝が帝位についたことから、漢帝国の皇帝の末裔である坂上田村麻呂たちが重んじられるようになったこと。

そんな自分が征夷大将軍として、矛を止める形で武を成していること。