はざまのカミサマとは、
この国の森羅万象が発する「精気」
つまり、この国の命有るもの、命無きもの、それらの全てのものが発する「精気」が集まったものなのでしょう。
その「精気」は、観る者が「理解できる形」をとります。
はざまのカミサマの使いは「狐面」をつけている
そう観えたのは、「カミサマの使いといえば狐である」という「知識」が、観る人にあったからでしょう。
この国の森羅万象の精気は、この国の「人の世」に干渉しようとしているのでしょうか。
さて、森羅万象の精気には、もちろん「人の世」の精気も含まれます。
ここでまた、ニワトリが先か?タマゴが先か?
ということになります。
「人の世」にはざまのカミサマが干渉するのか?
はざまのカミサマが「人の世」の影響を受けるのか?
この国で記録に残っている「はざまのカミサマの干渉」は、桓武帝が早良親王を御霊どうして祀ったことになりましょうか。
桓武帝は、蝦夷地を大和に従えることで、東北に離散していた「はざまのカミサマの信者」たちを従えることになります。しかし、それは大和の民の潜在意識下に眠る「はざまのカミサマ」を揺り覚ますことになりました。
なにしろ、はざまのカミサマは、神道よりも仏教よりも遠い昔からこの国土の民の胸におわします。
ですから、仏教がこの国に渡来した時にも、はざまのカミサマは、人の世に干渉したはずです。
その「記録」はありませんが…。
しかし、どうやらこの国に「天下布武」が成される時に、はざまのカミサマは、「人の世」に干渉するようです。
聖徳太子や天智天皇、天武天皇が成した「天下布武」の「天下」とは、畿内や西日本をさします。
桓武天皇によって「天下」とは、西日本と東日本を併せたものになります。
つまり、「天下布武」が「日本統一」を意味することになります。
その「日本統一」に、はざまのカミサマが関わってきたことが、この国に他のどんな地域にも見られない独特な文化を産むことになりました。