咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

はざまのカミサマ外伝.西行9

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巴御前を、自分が生きた証にしたかった木曽義仲

義仲と一緒に死にたかった、巴御前

巴は自分の気持ちを押さえて義仲の命令に従います。

 

しかし、やはり最期を義仲と一緒にしだかったと後悔します。

巴の無念は巴の死後も残ります。

そんな巴の御魂を鎮魂してやろうと、

後世、謡曲「巴」が書かれました。

「巴」は、「修羅物」の中で、唯一、女性が主人公となる作品です。

華麗に舞う女武者が、その場にはいない木曽義仲の武勇の華々しいことを語ります。

この国では、「語らない」という語り方が育っていくことになりました。

平家物語」は、無念のうちに滅びた平家の人々だけでなく、全ての敗者のための鎮魂歌なのです。

文字が読めなくても、多くの人が歌い継ぐことができる鎮魂歌を必要としたほど、悲惨な命のやりとりがあった。

と、いうことなのでしょう。