咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

はざまのカミサマ外伝.西行11

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佐藤義清は二十三歳で「突然」出家します。

 

弓馬の名門、俵藤太藤原家の嫡流という血統。

その名に恥じぬ百射百中の弓の腕前。

天才歌人としての天下の評価。

さらには天皇親衛隊ともいえる「北面の武士』に選抜される端麗な容姿。

そして、美人の妻と可愛い子供たち。

 

佐藤義清は、人が羨むすべてのものを持っていました。

 

その義清が、すべてを捨てて「出家」したのは何故か。

 

大きく二つをの説があるとにことです。

 

ひとつは親友の死。

親友が死んだことで、世を儚んで出家した。

 

もう一つが失恋。

高貴なお方との倫ならぬ恋に敗れ、世を儚んで出家した。

 

佐藤義清は、北面の武士という職業と妻子と京都を捨てます。

 

優れた容姿も、弓馬の腕も、天賦の歌の才能は、そのままに。

 

佐藤義清は、西行法師となったのでした。