歴史上には、その流れを変える「特異点」があり、その「特異点」はいわゆる「傑人」によってもたらされます。
「はざまのカミサマ」の使徒は、歴史の「特異点」に現れることは間違いなさそうです。
そして、その目的はどうやらこの国での「唯一絶対神」への信仰を妨げることらしく、
その方法として、この国の全ての権力を集中させた「絶対君主」や「独裁者」の存在を許さない。という方法をとるようです。
その証として、この国には、この国の全ての権力を集中させた絶対君主はいません。
瞬時には「天下人」として輝いた者も、その権力を自分の後継者に伝えられた者はいないのです。
かつて中央集権国家を築こうとした聖徳太子。
この国の権力者が、天皇家から藤原氏などに「分散」したのには、
このような理由があったのかも知れません。
「はざまのカミサマ」とは、この国土に存在する全てのものの精霊の王です。
草木国土の悉皆に、「精霊」が宿る国の「精霊の王」は、
神様や仏様がこの国に来ることを拒みませんでした。
それらの神様や仏様と、精霊たちは共に存在することができたからです。
そのために、「この世」と「あの世」のはざまに、「はざまの世」を作り、はざまのカミサマはその世界にこもりました。
けれども、「唯一絶対神」だけは、「己以外の全ての存在を否定する神」として、この国で栄えることを妨げようとしたようです。
「明星が口に飛び込んできた時に悟りが開けた」
とのことでした。
この後、空海は唐に渡り「真言密教」を日本に伝え、「弘法大師」となります。
空海は嵯峨帝に仕えます。