咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

はざまのカミサマ.外伝西行20

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榊葉に心をかけんゆふしでて 

 思へば神も佛なりけり

神社に参拝する折には、

「自分は僧侶の身である」

と遠慮しながら、夜に詣でている西行ですが、

伊勢神宮に参拝した時には、「思へば神も佛なりけり」

という歌を詠んでいます。

そして

何事の おはしますをばしらねども 

 かたじけなさに 涙こぼれる

伊勢神宮とは、いわば「日本の神々の総本山」。

そんな場所で、この歌を詠んだことで、

西行は日本の美意識を高らかに歌い上げました。

日本人の美意識を深く深く刻み込みました。

森羅万象の生命は、

精霊となって、

ほんのすぐそばにある「他界」にいてくれる。

ほんのすぐそばにある「他界」。

その世界こそが、「はざまの世界」です。

そして

その「はざまの世界」で、

森羅万象の

生命讃歌を

歌い継いでいらっしゃるのが、

「はざまのカミサマ」なのです。

そして、はざまのカミサマの生命讃歌を、

輪唱するのが、四方を固める狐神たちでした。