咲きも残らず散りもはじめず

タイトルは満開に咲く花を歌った古歌より

はざまのカミサマ外伝.観世2

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この少年、後の足利義満は、足利二代将軍足利義詮の三男として生まれます。

春王と呼ばれたこの少年は、三男ですが嫡男として扱われます。

かつての源頼朝や後の織田信長がそうであるように。

 

足利義満は、南北朝の統一を果たします。

これは、およそ六十年にわたる朝廷の分裂を終焉させただけでなく、

桓武帝以来、およそ五百年ぶりに日本が統一されたことになります。

足利義満は、天下布武と天下静謐をなした男でした。

 

さらには、守護大名を抑えて幕府権力を確立させました。

まるで、源頼朝のように。

日本国王の名で明との勘合貿易を活性化させました。

まるで平清盛のように。

 

そして、鹿苑寺金閣)を建立して北山文化を開花させます。

北山文化武家様と公家様と唐様が融合した文化と呼ばれます。

その北山文化の芸能として、猿楽師観阿弥世阿弥親子を庇護します。

 

後に日本の公式芸術であり世界文化遺産にもなる能楽(猿楽)は、

足利義満によって大成されたともいえます。