星の魔法使い6
おじいさんが何度、呪文を唱えても星からの返事がありません。
おじいさんは不思議に思いました。
そんなことは、初めてだったからです。
不安そうな男の子と一緒に、おじいさんは厚い本を調べてみました。
いろいろと調べてみました。
そして、その男の子の星は、とても暗い星なので、
おじいさんたちには見えなくなってしまっていることがわかりました。
「私の魔法では、見えない星の声を聞くことはできないのだよ。ごめんよ」
男の子は、おじいさんの言葉にとてもがっかりしました。
そして、しばらく黙ったのちに、おじいさんにたずねました。
「おじいさんは、魔法使いなのですね」
おじいさんは小さくうなずきます。
「ぼくに魔法を教えてください」
おじいさんは小さくうなずきます。