2023-12-10 春のカミサマ.10 春のカミサマ 夏が去って秋になっても、 時が止まったこの家で、 ケムシはケムシのままでした。 村長に頼まれたのに、 ケムシはクモを守れませんでした。 クモの夢も、みんなの夢も、 どちらも、かないませんでした。 しかも、それらの夢たちは、 みなくてもいい夢でした。 それらの全ての始まりは、 ケムシの「呪いの言葉」から。